2011年 2月。
2004年頃から注目され始めたミクロネシア連邦のポンペイ島に行ってみた。
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場所はパプアニューギニアの北東といったところ。少し拡大すると
このPALIKIRと書いてあるところ。
グアムまで飛んで、その後は昔のContinental航空(現:UA航空) が独占している、Island Hopperと言われる離島を巡る飛行機に乗る。
この飛行機はグアムを出た後は、チューク島⇒ポンペイ島⇒コスラエ島⇒ クワジャリン島⇒マジュロ島⇒ホノルル島と飛んでいく。毎日飛んでいるわけではない。
一昔前は戦争の激戦地だったけど、今では手付かずの環礁がいたるところにあり、 ず~っと外を見ていても全く飽きない。
グアムを出て1時間もすればチューク島に到着。 この島での乗降客がいるため、一度飛行機から降りて50分くらい空港で待つ。
この手作り感満載の案内標識。 最高でしょ!?
待合所から飛行機を見る。
再度、飛行機に乗り込み、また眼下の環礁をぼ~っと1時間も見てれば 目的地のポンペイ島に到着!
チューク島と同じような造りの空港。 これでも国際空港。 平和だな~ 宿は事前に日本で直接予約しておいたところ。 空港まで迎えに来てくれた。
“The Villedge Hotel”
ここは今まで無数のホテルに泊まってきた中で、間違いなくTOP3に入る宿だった。
ポンペイでサーフィンをするなら、Pohnpei Surf Club(PSC)かNihco Marine Parkに 泊まるのが普通だろうけど、それじゃ~面白くない。
1976年に開業。 第1回エコツーリズムアワードを受賞したことでも有名で、世界の泊まりたいホテルにも 何度も選ばれている。
ポンペイ島の南東に位置し、街の中心から車で20分ほどかかる山の中にある。 広大な敷地の中に10個ほどのバンガロースタイル。
極力、自然の景観を損なわないように造られていて、 ホテルの敷地内にいるだけで気持ちよかった。
1ゲスト・1バンガローのスタイル。 部屋の中にはウォーターベッドが2個あって、部屋には窓がない。
窓枠はすべて網戸のようなネットで覆われていて、エアコンが無い 部屋でも一日中風が通って気持ちが良い。
このようなスタイルはインドネシアの奥地(シメルー島や二アス島)でも見られるけど、 オーナーがアメリカ人だからか、洗練されている雰囲気があった。
レストランにある、特等席。 波が無いときは、一日中ここでビール片手に本を読んだりしてゆっくり した時間を過ごせる。
特等席からレストランを見る。
前述したように、オーナーのセンスが良く、レストランのメニューも最高だった。
ポンペイ島は、当然のことながら海に囲まれているから、魚が新鮮!
後述するが、ここは1914年から第二次世界大戦終戦まで日本が 委任統治していた島でもあり、日本の文化も色濃く残っている。
刺身だって食べられれば、
ラーメンだってメニューにある。(ラーメンにレタスは斬新だけど・・・)
ポンペイ島はアウターリーフでのサーフィンになるから、船で出ていく。一度出たら戻ってくるのも面倒だし、”Lunch Boxちょうだい~”と伝えてみると “Bento!”と返答される。どうやら弁当がそのままこっちの言葉になっているようだ。
この葉っぱの中に、ご飯と魚が入っていた。
ここの宿が気に入って、2年後の2013年にも訪れてたのだが、残念ながら今では ” The Villedge”は存在しない。 2013年に訪れた後に、地元の人との土地に関する交渉がうまくいかず、40年続いた ホテルは閉鎖された。
非常に残念・・・
また、時折テレビで秘境紹介みたいな番組で取り上げられているが、 南国の島々ではサカウの文化がある。(場所によってはカヴァと呼ぶ)
サカウの原料。そのまま木の根っこ。これを搾り取る。
胡椒科の植物の根から絞り取った液体サカウを飲む地元の習慣。冠婚葬祭などの儀式では必ず行われ、回し飲みなどに見られる厳格な作法は茶道の濃茶にも通じるという。ノンアルコール性の麻酔薬。
とのこと。
地元の人曰く、 「酒は、人を粗暴にするけど、サカウは、人を沈静させる。」 「サカウを飲むと争い事が起きないから、サカウこそ平和の酒。」
味は・・・ まずい。
前述したが、ここは元々日本の委任統治国家があったところ。 激戦地でもあった。
街を見下ろせる高台。 それは、言い換えれば、敵が攻めてきたときにわかりやすい場所。
今でも旧帝国陸軍が残した砲台がジャングルの中に 眠っている。
記録によると、この島での戦死者は259名。 幸い水深の浅い環礁に囲まれている為、米軍はこの島を越えて 西進していった。だからこそ、この程度の戦死者で済んでいるらしい。
以上がポンペイの序章。
次は気になる波の話。
続く・・・
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